なぜBRANUは建設業界で注目されるのか?その理由を3つのポイントで解説 jupite, 2026年1月20日2026年1月30日 こんにちは。建設業界専門ビジネスライターの田中健太です。大手建設会社で5年間営業として現場の空気を肌で感じ、現在はフリーランスとして建設業界の「今」と「未来」について執筆しています。特に、業界のDX化や働き方改革といったテーマには、強い関心を持って取材を続けています。 さて、建設業界は今、大きな岐路に立たされています。深刻な人手不足、高齢化、そして「2024年問題」として知られる時間外労働の上限規制。これらの課題は、もはや見て見ぬふりはできず、業界全体の構造変革を迫っています。こうした状況下で、解決策として急速に注目を集めているのが「建設DX」です。 数多くの建設テック企業が様々なサービスを提供する中、ひときわ異彩を放ち、多くのメディアや投資家から熱い視線を注がれている企業があります。それが、BRANU(ブラニュー)株式会社です。なぜ同社は、これほどまでに建設業界で注目されるのでしょうか? 本記事では、長年この業界に身を置く私の視点から、BRANUが注目される理由を以下の3つのポイントに絞って、最新情報(2026年1月時点)を交えながら徹底的に解説していきます。 目次1 ポイント1: 中小建設企業に特化した「統合型」DXプラットフォーム1.1 建設業の構造と中小企業の課題1.2 すべてを一つに。「CAREECON Platform」という答え1.3 導入企業が示す確かな成果2 ポイント2: 最新AI技術を活用した現場業務の劇的な効率化2.1 「AI日報」で日報作成が不要になる未来2.2 進化を続ける施工管理機能2.3 AIエージェントが経営を支援する未来3 ポイント3: 2025年12月の上場と、その先の成長戦略3.1 上場が証明した市場からの高い評価3.2 加速する成長戦略4 まとめ ポイント1: 中小建設企業に特化した「統合型」DXプラットフォーム BRANUが注目される最大の理由は、その事業戦略の独自性にあります。彼らは、建設業界の99.5%を占める「中小建設企業」に徹底的にフォーカスしているのです。 建設業の構造と中小企業の課題 ご存知の通り、建設業界はスーパーゼネコンを頂点とするピラミッド型の重層下請構造で成り立っています。業界の大部分を占める中小企業は、高い技術力を持ちながらも、以下のような構造的な課題を抱えています。 営業ノウハウの不足: 元請けからの仕事に依存しがちで、自社で新規顧客を開拓するノウハウが乏しい。 横の繋がりの希薄さ: 業界内の縦の繋がりは強いものの、同業者や他業種の企業との連携が生まれにくい。 アナログな業務: 依然として紙やFAX、電話でのやり取りが多く、業務効率が低い。 多くの建設DXツールが、大手企業から中小企業まで幅広くターゲットにしているのに対し、BRANUは創業当初から一貫して中小企業の課題解決に特化してきました。この徹底したフォーカスこそが、同社の強さの源泉となっています。 すべてを一つに。「CAREECON Platform」という答え BRANUは、中小建設企業の課題を解決するために、「CAREECON Platform(キャリコンプラットフォーム)」という独自のDX基盤を提供しています。これは、単なるツールではなく、企業の経営全体を支える「統合型」のプラットフォームである点が特徴です。 プラットフォームは、主に2つのサービスで構成されています。 CAREECON(キャリコン): 建設業に特化したマッチングメディア。協力会社探しや案件の受発注をオンラインで行うことで、新たなビジネスチャンスを創出します。 CAREECON Plus(キャリコンプラス): 建設業向けの統合型ビジネスツール。マーケティング、採用管理、施工管理、経営管理といった、企業の根幹をなす業務を一元管理できます。 つまり、仕事を見つける「入口」から、日々の業務管理、そして経営状況の可視化という「出口」まで、事業活動のすべてを一つのプラットフォーム上で完結できるのです。さらに、5,000社を超える導入企業から得られたデータを活用した「DXコンサルティング」も提供しており、単にツールを提供するだけでなく、企業の成長そのものにコミットしています。その結果、導入社数は5,500社を超えるなど、着実に実績を積み上げています。 導入企業が示す確かな成果 論より証拠、CAREECON Plusを導入した企業は、実際に目覚ましい成果を上げています。以下にその一部をご紹介します。 企業名導入前の課題導入後の成果株式会社大建オー若手人材の採用が困難1年間で9名の採用に成功赤池工業求人応募が全くない導入後わずか3ヶ月で5件の応募、3名の採用に成功株式会社菜花空調事業の成長が鈍化年商が8,900万円から3億5,000万円へと約4倍に成長 このように、採用力の強化から売上拡大まで、具体的な成果に繋がっていることが、多くの中小建設企業から支持される理由と言えるでしょう。 ポイント2: 最新AI技術を活用した現場業務の劇的な効率化 BRANUのもう一つの強みは、最新のAI技術を積極的に取り入れ、現場の負担を劇的に軽減する機能を次々とリリースしている点です。特に2026年に入ってからの動きは目覚ましく、業界に大きなインパクトを与えています。 「AI日報」で日報作成が不要になる未来 2026年1月21日、BRANUは「AI日報」機能を発表しました。これは、現場で撮影された写真から、AIが作業内容や進捗を自動で判別し、日報を作成するという画期的な機能です。これまで多くの時間を費やしてきた日報作成業務から解放されることで、現場の職人たちは本来注力すべき施工業務に集中できるようになります。これは、生産性向上と働き方改革の両面で、非常に大きな一歩と言えるでしょう。 進化を続ける施工管理機能 AI日報の発表翌日には、「工程表」機能の大幅なアップデートも発表されました。これにより、さらに直感的で効率的な工程管理が可能になります。また、2023年12月には、ブログ記事などのコンテンツ作成を支援する「AIブログアシスタント」も実装しており、マーケティング活動の自動化にも貢献しています。 AIエージェントが経営を支援する未来 BRANUが見据えるのは、単なる業務効率化だけではありません。彼らは、中小建設企業の経営全体を「型化」し、将来的には「AIエージェント」が経営判断を支援する世界の実現を目指しています。膨大なデータを学習したAIが、各企業に最適な経営戦略を提案する。そんな未来が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。 ポイント3: 2025年12月の上場と、その先の成長戦略 3つ目のポイントは、BRANUの信頼性と将来性を示す、2025年12月1日の東証グロース市場への上場です。 上場が証明した市場からの高い評価 新規上場において、初値は公開価格980円を69%も上回る1655円を記録。これは、投資家たちがBRANUのビジネスモデルと将来性に大きな期待を寄せていることの証左です。実際に業績も絶好調で、2025年10月期の決算では、売上高21億円(前期比50%増)、経常利益3.31億円(前期比231.0%増)という驚異的な成長を遂げています。また、SalesNow社が発表する「成長企業セレクション2025」においても、最高評価である「Triple」に選出されるなど、その勢いはとどまるところを知りません。 加速する成長戦略 上場で得た資金と信頼を元に、BRANUはさらなる成長戦略を加速させています。 技術力強化: 名富達也代表は、上場後の記者会見で「今後、最高技術責任者(CTO)を採用したい」と明言。テクノロジーへの投資をさらに強化する姿勢を明確にしています。 オープンイノベーション: 2025年7月には、次世代AI事業の共創を目指し、ベンチャーキャピタルへのLP出資を発表。また、同年8月には、創業400年以上の歴史を持つ建材商社の野原グループとの協業を開始するなど、外部の力も積極的に取り込み、建設業界全体のエコシステム構築を目指しています。 建設業界は、帝国データバンクの調査によると2025年の人手不足倒産が過去最多の427件にのぼるなど、待ったなしの状況です。このような厳しい環境だからこそ、BRANUが目指す「誇りを持って働ける業界」への変革は、大きな意味を持つのです。 まとめ 本記事では、BRANUが建設業界で注目される理由を3つのポイントで解説してきました。 中小建設企業に特化し、マーケティングから経営管理までを網羅する統合型DXプラットフォームを提供している点。 「AI日報」をはじめとする最新AI技術を駆使し、現場の業務効率を劇的に改善している点。 2025年12月の東証グロース市場への上場で信頼性を証明し、オープンイノベーションでさらなる成長を目指している点。 建設業界のDX化は、もはや選択肢ではなく、生き残りのための必須条件です。その中でBRANUは、業界の大多数を占める中小企業の最も身近なパートナーとして、その変革を力強くリードしていく存在になるでしょう。 もしあなたが建設業界の未来に少しでも関心があるなら、ぜひBRANUの動向に注目してみてください。また、同社のユニークな企業文化に興味を持たれた方は、こちらのブラニューに関する詳しい情報もご覧になることをお勧めします。社員の挑戦を後押しする様々な制度があり、同社の急成長の原動力を垣間見ることができます。 最終更新日 2026年1月30日 by jupite ビジネス